捻挫の概要
画像引用元:捻挫(ねんざ)の症状・原因|くすりと健康の情報局
捻挫とは、関節に無理な力が加わることで、靱帯(じんたい)や関節包が損傷した状態を指します。
転倒やジャンプの着地、急な方向転換などによって関節がひねられ、本来の可動範囲を超えた動きをしたときに発生します。
損傷の程度は軽度から重度までさまざまで、痛み・腫れ・熱感・可動域制限といった症状が出ることが多く、特に足首の捻挫が多くみられます。
一般的な応急処置としては、安静・冷却・圧迫・挙上(いわゆるRICE処置)が推奨されますが、症状が長引いたり、捻挫を繰り返す「捻挫癖(ねんざぐせ)」に悩む人も少なくありません。
「癖になった捻挫」は、本当に治らないのか?
スポーツをしている学生や、運動経験のある大人の中には、同じ箇所を繰り返し捻挫する人がいらっしゃいます。
たとえば、「学生時代から何度も右足首を捻挫していて、気づけばそれが癖になっていた」と話す方や、トレイルランニングをしている方が「冗談抜きで100回は捻挫している」と語るケースもあります。
ですが、これは本当に癖なのでしょうか?
「癖ではなく、治り切っていないだけ」
繰り返される捻挫の本質
靱帯は非常に強靭で、外力に対して大きな耐性を持っています。
そのため、もし何度も捻挫をしてしまうのであれば、完治していないと考える方が自然です。
また、「靱帯が伸びているので筋肉で補いましょう」なんていう先生もいらっしゃいますが、当院の考えはまったく逆です。
実際には硬くなっていることで、正常な可動が制限されているのです。
慢性的な捻挫や「治ったと思っていたがまた捻ってしまった」といった症状の原因の多くは、「伸びてしまった靱帯」ではなく、硬くなった靱帯や周囲の組織にあるということです。
伸びた靭帯を調整したり筋肉で補うのではなく、硬くなった靭帯を緩めるが正解です。
テーピングや固定だけでは改善しない理由
実際に来院された患者さんの中には、整形外科で湿布を処方され、接骨院でテーピングを続けていたにもかかわらず、1ヶ月以上痛みが残ったままという方もいました。
さらに、そのテーピングを剥がすと、かぶれや水ぶくれで肌が荒れているという状態になっており、固定のデメリットが顕著に現れていました。
テーピングのデメリット
- 肌の弱い方にはかぶれや痒みが発生
- 蒸れて不快感が強い
- 固定によって筋肉が硬くなる
- 筋肉の硬化で動作の悪化や痛みの再発
- 長期固定により筋力が低下
固定が長引けば、それだけ回復までに必要な時間も増えてしまいます。
しかもテーピングの本質といえば、痛みが出ないように筋肉をゆがめて固定し、自然に治るのを待っているだけです。
根本的な解決には一切なっていません。
施術で完全に完治させれば、並大抵のことでは再発(捻挫癖)はしないはずです。
当院の捻挫施術の考え方
当院は固定もしなければ、安静も筋トレも指示しません。
それは、どちらも自然に治るのを待っているだけだからです。
捻挫は施術で治ります。
どこをどうすると痛みが出るかをしっかりと確認し、原因部位を見極めて施術しています。
靱帯そのものを正常に戻すだけです。
松葉杖の状態でいらっしゃっても、10〜30分の施術で走って帰るケースもあります。
捻挫は何年経っても改善可能
「これはもうダメだと思っていた」と語っていた患者さんが、痛みや可動制限から解放される様子を見ると、癖だから仕方がないと放置されていた期間の長さに驚きと悔しさを感じる方も少なくありません。
まとめ
捻挫はもとより捻挫癖も施術で完治可能です。
捻挫は癖になるものではなく、適切に治療を受けていないことで繰り返してしまうだけです。
- 長期間テーピングや固定を続けているが改善しない
- 昔の捻挫がずっと違和感として残っている
- 同じ箇所を何度も捻ってしまう
このような状態は、完治させることで改善できます。
現在の治療方針に不安がある方には、セカンドオピニオンをおすすめします。