腰椎分離症について

腰椎分離症とは

腰椎分離症・分離すべり症｜丸太町リハビリテーションクリニック

腰椎分離症は、スポーツや腰をひねる動作の繰り返しによって腰椎の後方に疲労骨折が起こるとされている状態です。

主に10代の成長期に多く、腰痛や下肢のしびれが出ると説明されており、一般の発症率は約5％、スポーツ選手では30〜40％といわれています。

しかし、この「疲労骨折＝痛みの原因」という考えは実際の臨床と一致しません。

痛みの本当の原因

骨には痛みを感じる神経がありません。

なので痛みの原因を分離そのものと考えるのは正しくありません。

当院は「腰椎が分離しているから痛い」のではなく、「腰椎が分離するほど腰に負担がかかっているから痛い」と考えています。

これは椎間板ヘルニアと同じで、ヘルニア自体が痛みを出しているのではなく、周囲組織の緊張やハリが痛みを生んでいるのと同じ構造です。

実際に、レントゲン上で分離が治っていなくても痛みだけが改善するケースを多く経験しています。

つまり、分離は原因ではなく「結果」であり、痛みの原因ではありません。

腰に負担をかけている要因

腰椎に負担をかけているのは腰そのものではありません。

腰だけを施術しても改善しないのは、痛みの原因が腰以外に存在しているためです。

問題は「どこをどうすると痛いか」です。

そうして見つけ出した根本原因を整えると、それだけで腰の痛みがその場で軽減したり消失するケースも多く見られます。

一般的な治療とその実際

医療機関では三ヶ月から半年の安静、湿布、鎮痛剤、コルセット、理学療法が一般的です。

しかし、これらは「時間が経てば自然に治る」という方針に基づいているだけです。

痛みの本当の原因である「腰に負担をかけている部位」には一切アプローチしていません。

その結果、スポーツ復帰が遅れたり、筋力低下を招くことがあります。

また、重度と判断されると骨癒合のための手術が提案されることもありますが、腰椎分離症は施術で治るので、手術なんてもってのほかです。

当院の施術方針

当院では、まず「どの動きでどこが痛むのか」を確認し、疲労骨折という先入観を排除して身体全体を診ます。

痛みを出しているのは筋膜や筋肉の過緊張であり、それを正確に見極めて整えることで痛みは改善します。

原因部位を整えることで腰椎への負担が軽くなり、分離があっても痛みがない状態になります。

負担が減ることで、結果として分離部分が自然に修復されるケースも多く見られます。

レントゲンの形に変化がなくても、痛みなくスポーツができているのであれば、その状態を改善と考えています。