
寝違えは首が原因ではありません
朝起きたときに突然、首が痛くて動かせない。
振り向こうとすると鋭い痛みが走る。
ひどい場合には、肩や腕のほうまで痛みやしびれが広がる。
このような症状を一般的に「寝違え」と呼びます。
寝違えは軽いものから強いものまで幅があり、数日で治ることもあれば、1週間以上、場合によっては1ヶ月以上続くこともあります。
単なる一時的な首の不調と考えられがちですが、実際には身体がはっきりと異常を訴えている状態です。
寝違えとは
寝違えとは、睡眠中や起床時に首の後ろや首から肩にかけて強い痛みが出る状態を指します。
首を動かすと痛みが強く出る場合もあれば、痛みが強すぎて首をほとんど動かせないケースもあります。
日本整形外科学会でも、寝違えは「朝起きた際に首周囲に痛みが出る状態」と説明されています。
しかし、なぜ痛みが出るのか、どこが本当の原因なのかについては明確に説明されることはほとんどありません。
その結果、湿布や痛み止めで様子を見るだけになり、寝違えを繰り返す方が多く見られます。
寝ていた姿勢が重要な理由
寝違えの施術において、当院が必ず確認するのが「どのような姿勢で寝ていたか」です。
これは単なる問診ではなく、原因特定に直結する非常に重要な情報です。
寝違えは、朝起きて首を動かした瞬間に起こったものではありません。
睡眠中、長時間同じ姿勢で固定され続けた結果として、すでに身体の中で異常が完成しています。
- 仰向けで首が強く反った状態で寝ていた。
- 横向きで首が傾いたまま長時間固定されていた。
- うつ伏せで首を左右どちらかに強く回旋したまま寝ていた。
- 枕が高すぎて首が不自然に折れた状態だった。
- 枕が低すぎて首を十分に支えられていなかった。
これらの姿勢によって、首だけでなく胸郭や肩甲帯、体幹、場合によっては骨盤周囲にまで影響が及びます。
寝違えは首だけのトラブルではなく、身体全体のバランスが崩れた結果として起こります。
どうすると痛いかが施術ポイントを決める
当院では「首が痛い」という情報だけで施術を進めることはありません。
最も重要なのは、どの動きで痛みが出るかです。
- 下を向くと痛いのか。
- 上を向くと痛いのか。
- 右や左を向くと痛いのか。
- 首をひねる回旋動作で痛いのか。
これらはすべて意味が異なります。
動作が違えば、関与している筋膜や筋肉のラインもまったく異なります。
つまり「どうすると痛いか」が分かった時点で、施術ポイントはすでに確定しています。
寝違えの本当の原因
寝違えの原因は首そのものにはありません。
首は痛みが出ている場所であり、原因が存在する場所ではありません。
睡眠中に身体の一部が過剰に縮み、筋肉や筋膜のバランスが崩れた結果、首に痛みとして現れます。
そのため、痛い首を直接揉んだり、無理に動かすことは悪化の原因になります。
肩こりとの違い
寝違えと肩こりは、同じ首や肩の症状でも性質がまったく異なります。
肩こりの場合、多くの方は「肩を揉んでほしい」と感じます。
一方、寝違えの場合は触られること自体を嫌がるのが特徴です。
当院の施術方針
当院では、寝違えに対して電気治療やテーピング、湿布などの対処療法は行いません。
それらは自然治癒を待つだけで、原因には何も触れていないからです。
施術はすべて手技のみで行います。
原因を正確に特定し、首を直接強く触ることなく整えます。
その結果、どんなに痛みが強い寝違えでも最短1回で完治が可能です。
まとめ
寝違えは首が悪いわけではありません。
原因は寝ていた姿勢と身体全体のバランスにあります。
どうすると痛いかを正確に見極めれば、施術ポイントは確定します。
改善しない寝違えに対しては、セカンドオピニオンをおすすめします。