1年痛みが取れなかった野球肩。古傷が原因だった。

改善事例 肩・首

野球肩について

20代 大田区大森町から来院。

一年ほど前から右肩が投球時に痛む。

医療機関に行くと投球肩障害(野球肩)と診断される。

医療機関や接骨院に通うが痛みが改善せず。

ネットで当院を見つけ来院。

施術1回目

肩の動きを診ます。

シャドーピッチングで右肩が痛む。

投球時に腕を振り上げる時に特に痛い。

典型的な野球肩の症状です。

話を聞くとボールを持って投げると5球ほどで痛みが出て投げれなくなる。

筋膜や神経の問題だけであれば痛みが出てから1年以上経っているのに5球しか投げれないというのは考えづらい。

筋膜だけの問題であれば1年経っていれば自然治癒する可能性が高いと考えます。

原因は筋膜や神経の問題だけではないと判断しました。

話を聞くと関節の中が痛む。

肩の関節が痛みを出している大きな原因の一つと考えました。

関節は一度痛めると自然には治りづらいのです。

この関節の古傷が1年経っても痛みが取れない理由だと判断しました。

また野球肩は他に肩の高さも重要な指標になりますので確認していきます。

肩の高さを確認すると左肩に比べて痛みが出ている右肩の方が肩が下がっている。

肩が下がるのは肩周りや首周りで神経の圧迫がある可能性があります。

関節にも異常があるが筋膜や筋肉の緊張からくる神経の圧迫もあると思いました。

「肩関節を正常化させる」「肩周りの神経と筋膜を正常化させる」をコンセプトに施術を開始します。

肩関節の古傷が原因になっていることは間違いないと思いますが、筋膜や神経の圧迫もあることを確認出来ました。

そもそも筋膜や神経の圧迫が取れていないと関節を正常にさせるアプローチが効果的に行えません。

まずは筋膜と神経の圧迫を取り除いていきます。

特に肩周りの筋肉や筋膜のアライメントを調整していきます。

ボールを投げる動作は様々な筋肉を使います。

その筋肉が一つでも動きづらくなっていると今回の様な野球肩の原因にもなりますし関節の古傷をつくる原因にもなります。

ですので肩周りの筋膜や筋肉を正常に戻していく必要があるのです。

すると筋膜や筋肉が原因で圧迫されていた神経も開放されます。

この状態で初めて関節に対してアプローチすることが出来るようになります。

肩関節の古傷を正常化させる施術を行います。

関節の硬さをかなり感じました。

施術後は肩の高さも左右で揃っています。

一通りの調整が終わったので一度シャドーピッチングをして痛みを確認していきます。

するとシャドーピッチングをしても痛みがない。

日頃から出来るセルフケアを指導していきます。

これで1回目の施術は終了です。

施術2~5回目

前回の施術後からシャドーピッチングでは痛みがなくなった。

結構強めに投げても痛みが出なくなったそうです。

ただまだ投げ始めが少し痛む。

肩関節を診てみると少し抜ける様な感じがする。

まだ肩関節の古傷が治りきっていないと判断しました。

引き続き肩関節を正常化させていきます。

施術5回が終わる頃には投球をしてもほとんど痛みはなくなりました。

1ヶ月に1回のメンテナンスを指導して施術は終了です。

10代の発症してから日が経っていない野球肩は比較的治りやすいです。

ですが今回の様な痛みが出てから1年異常経過している、またはもっと前から痛みが出ている様なケースは少し時間がかかることもあります。

これは筋膜だけの問題なのか?関節も絡んでいるのか?の差です。

野球肩は施術で改善、完治する疾患の一つです。

当院ではRMTという施術法を使い野球肩や〇〇損傷、〇〇障害といった様な疾患にも対応しております。

野球肩を始めとするスポーツに関連する痛みは当院にお任せください。

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